自虐の詩 [25本目][TV]

自虐の詩 プレミアム・エディション [DVD]
[1]物語 ○○○3

[2]構成 ○○○○4

[3]演出 ○○○○4

[4]映像 ○○○3

[5]音楽 ○○2

[総合評価] 80点


暴力団の葉山イサオは無職で、妻幸江から金をせびっては飲んだりパチンコをしたりとダラダラした生活を送っていました。しかし幸江は生い立ちから、それでも幸せだと思い献身的に尽くしていきます。しかし2人に子供ができ、幸江は幸せとは何かを考えるようになります。コメディタッチの心温まる映画ですね。
堤監督作品です。まず、大阪下町の一見普通の家庭の出来事なのですが、それを面白く見せる演出がすごくいいです。ちゃぶ台返しの繰り返しとかね、普通に見たらただのヒドイ男ですがスローモーションにするだけでなぜか笑えてくる。そこらへんの細かい遊び心がいっぱいあって飽きさせない映画です。後半では幸江が生い立ちを振り返りながら幸せとは何かを考えていくんですが、コメディとは一転感動できるシーンです。同じ登場人物でここまで笑えて泣ける、日本映画のイイところって感じです。そしてキャストはベテランばかりを起用していますから演技の下手さからくるシラケがない!邦画として日本が誇れる映画ではないでしょうか。総合評価は80点です。


しかしこれ、遠藤憲一阿部寛が一人の女性を好きになるという構図、今のドラマ「白い春」と同じなんですよねー。若干意識してるんでしょうか?