インシテミル 7日間のデス・ゲーム [22本目]

インシテミル 7日間のデス・ゲーム [DVD]
【物語】 ★★ (2)
【演出】 ★★ (2)
【映像】 ★★★ (3)
【全体】 ★★ (2)
【総合】 45点 


【公開】2010年
【監督】中田秀夫
【主演】藤原竜也

[概要]
時給11万2000円というウソのようなアルバイトに応募したフリーター結城たち一向は、悪趣味な地下の館、暗鬼館に閉じ込められ7日間を過ごすことになります。


[感想]
最初に。僕は原作読了済みですのでその観点でしか書けませんがご了承を。
何ですかこれは!どうせ原作レイプなら面白い改変をしてくれ!この舞台と設定で、誰が来るか分からないホラー的恐怖演出がないのはあり得なくないですか。あとね、登場人物のキャラ設定の処理が...主人公ですら怪しい。そういう意味でも何で主人公視点のナレーションがないのか不思議...と思ってたら映画中に一言だけありました。なんでそこはあるんだよ!そしてトリックを暴く楽しみを全部ナシにした代わりに、なぜか特定の登場人物の身の上ばなしがちょこちょこ入る。いるか?
という感じで総じて酷い。良かったのは暗鬼館やガードや部屋がちゃんと再現されてあるところと、一応オリジナルでオチをつけたってとこですかね。あと藤原竜也の演技は良かった。どう考えてもライトやカイジがやりたい感はありましたけど。僕は原作者の米澤先生が好きなので非常に残念な映画でした。サスペンスとしても見る価値なし。総合点は45点です。


[戯言]
原作者が映画の出来にケチつけれる環境じゃないんだろうなーって思うと悲しくなります。どうせこんなことになるなら2時間版オリジナル展開ってことで原作者を監修につけた方がいいんじゃないのか?