華麗なるギャツビー [24本目]

華麗なるギャツビー [DVD]
【物語】 ★★ (2)
【演出】 ★★ (2)
【映像】 ★★★ (3)
【全体】 ★★ (2)
【総合】 45点 


【公開】1974年
【監督】ジャック・クレイトン
【主演】ロバート・レッドフォード

[概要]
23本目に感想書いた2013年版ギャツビーのリメイク元です。どうしても比較という視点の感想になりますがご了承を。


[感想]
ということでリメイク元を見てみました。本当は先にこっちを見なきゃいけなかったんですが。基本的には同じ展開で進みます。こっちを見ると、2013年版がセットや背景なんかもところどころ参考にしていたことがわかりますね。ラストの、ニックが背中越しに手を振るシーンとかそのまんまであそこ良かったです。
ただ、先に2013年版を見た後だとどう考えても説明不足ですよね。時代感はまあ仕方ないとして、ニックとギャツビーの関係やギャツビーとデイジーの関係が全然描かれていない。そしてギャツビーのキャラクターに魅力が全然ない。そりゃ当時、男が明らかに弱さをひけらかすのが不名誉であったかもしれませんが緊張とか不安とかが全く感じ取れないってのもいかがか...簡潔に言うと、「劇的な感じ」が全然ないんですよね。こう言っちゃアレですが俳優陣の表情も豊かではないです。アメリカ文学の金字塔ですからもっと大げさでもいいのでは?その辺、バズ・ラーマンはしつこいくらい甘ったるくてマッチしてたんだなと再確認しました。
明らかにリメイク後の方が楽しめます。これからギャツビーを見る皆さんはできればこちら先に見ると楽しめるかもしれませんね。総合点は45点です。


[戯言]
しかし映画って面白いね。2013年ギャツビー単体だとあまり高くなかった自分の中での評価も、こっち見ると「良いリメイクだ!」って思ってしまう。しかし良いリメイク=良い映画なのかどうか...