それでも夜は明ける [8本目][映画館5本目]

※上映中の映画です。ネタバレご注意ください。


【物語】 ★★ (2)
【演出】 ★★★ (3)
【映像】 ★★★ (3)
【全体】 ★★ (2)
【総合】 50点


[公開] 2014年
[監督] スティーヴ・マックイーン
[主演] キウェテル・イジョフォー

[概要]
19世紀アメリカ、自由黒人であるソロモンは身分を証明できない状況に陥り、奴隷黒人として売られてしまいます。奴隷としての過酷な日々を描いたノンフィクション作品です。


[感想]
前年度アカデミー賞きました。これでもかというほど重いタッチで描かれる奴隷黒人の実態は、確かに感情移入するには十分なほどリアルでしたねー。人間ってなんて自己本位なんだろうと思わずにはいられないシーンの連続でした。静的な時間の使い方が上手いカットが多くてその点は入り込めました。
ただし正直なところ何を楽しめばいいのか分からない作品ではありましたね。原題は12 years slaveなんですが、まさにそれを描いただけの映画。すこぶる白人の理不尽さが際立っただけで、エンタメ的要素ってどこにあったのか...何より主人公は本当は自由黒人なのだからいつか解放されるっていう前提があるだけに、危機感も薄まるし他の奴隷がもっと酷に見えるし。ちょっとアカデミーは最近分かんないです。特に史実としての興味がなければ映画的面白さはないと思います。総合点は50点です。


[戯言]
同じ黒人奴隷制度を描くのであればやっぱりエンタメとしてはジャンゴですねー。ともあれこれを宇多丸せんせーが解説してるラジオは必聴ですことよ。http://www.nicovideo.jp/watch/sm23101717