武士の一分 (TV)(51本目)

武士の一分 [DVD]
藩主の毒見役を仕事にする三村新之丞がある日、食べた貝にあたってしまい失明してしまいます。その妻加世は夫のために色々と尽くすのですが、実はある男に騙されていました。夫婦の愛情と武士の生き様を描いた時代劇です。
ほぼ主人公の家を軸に物語が進みます。特に切羽詰った動きとか展開はなく一見ほのぼのとした情景ですが、内容は主人公の苦悩を描いてます。キムタクの、まるでホンモノの盲人のような演技はスゴイですね。主人公に感情移入するには最適の役者だと思います。いつの間にか主人公の気持ちになりかわって周りの人々を見るようになっているという、主人公主観の映画の見せ方も面白いです。雨とか暗闇を感情に合わせて効果的に用いていたのも良かったです。ストーリーもシンプルですし、もう少し展開が欲しかったかなというところです。
登場人物はみんな全員演技派俳優なので、方言のセリフでしたがこいつ下手やな〜ってのがなくて時代もよく表せてました。邦画としては見れる映画だと思います。独断と偏見で点数つけると70点です。


せっかく江戸時代に入り込んでるのに、CMのたびにエイリアンvsプレデターを流すのはやめて頂きたい。一気にバック・トゥ・ザ・フューチャーしてしまいます。