エリザベス ゴールデン・エイジ [映画館][9本目]


1.ストーリー ☆☆☆

2.演出    ☆☆☆☆

3.技術    ☆☆☆☆☆

4.効果    ☆☆☆

総合評価   75点

(上映中映画につきネタバレ注意)
スペインが無敵を誇っていた16世紀、英国の平和を保つため戦う女王エリザベス1世の物語です。エリザベスは元々の女王の継承者メアリーを差し置いて女王になったため、反対派にも注意しなけらばならない立場でした。それが発端となり国は戦争に突入します。
伝記物に映画的要素を加えたって感じですね。良かったのは当時の英国の外観。宮殿の中なんかかなり精密にできてます。当時の慣習や流行なんかも随所に取り込まれていて時代感はかなり出てましたね。エリザベス役のケイト・ブランシェットは女王な雰囲気がかなり出てて演技の上手さがまた引き立ってました。この人、人々の上に立つ役ばっかりやな。ですがまあ威厳と同時に女としての葛藤なんかも良く出てました。女王の知られざる顔、って感じでこれは脚色なんでしょうがその部分を演じきれてて見てて感動でしたね。
残念なのは物語の構成といいますか、ちょっとエリザベスの周辺の描写がゆっくりしてたかなってのがあります。あのゆっくりをもうちょっと短くして、スペインとの戦闘シーンをもっと長くしてほしかった。もちろん迫力はありましたしすごい臨場感なんですが、あっけなく終わる感じもあって、もっと一部始終を見せてくれやって思いました。ですが中世好きにはまあ楽しめると思います。まずいないでしょうがこれから見る、って人は当時の歴史を若干勉強してからの方がよくわかりますよ。総合評価は70点です。


しかしまーこの映画、あんま人気ないんですかね?夜の1本しかやってなくて、もう少しで貸切状態でしたよ。製作者が見たら泣くやろなあ・・・。