ザ・マジックアワー [60本目][地上波]

[1]物語　○○○３

[2]構成　○○○３

[3]演出　○○○○４

[4]映像　○○２

[5]音楽　○○○３

[総合評価]　75点

街を牛耳るボスの愛人に手を出してしまった備後は、伝説の殺し屋デラ富樫を連れてくるなら命を助けようといわれます。しかしどうしても見つからず、彼は売れない俳優村田を騙して撮影だと思いこませ、デラ富樫としてボスの前で演じさせようとします。三谷コメディ映画ですね。
まず、街が思いっきりセットくさいんですよね。車の中の映像とかも、昔ながらの感じで撮影している。「これは映画だよ」と言わんばかりの演出。そして登場人物もまるで映画のようだというセリフを言ってますし、まずはそこが前提ということですよね。つまり、二重劇のような構成で見てくれってことでしょう。映画の中で村田は殺し屋としてウソの演技をしていますが、そもそもこの設定自体がもともと映画なんですよ、というね。そんなうまくいくはずない、の連続でしたが、それこそがまさしくマジックアワーであるということでしょう。粋な細かいユーモアはまさしく三谷幸喜作品という感じでしたね。
しかし個人的にはもう少し爽快に終わって欲しかったですかね。あそこまで長くしたんですから、やはり俳優村田には実力を認められて欲しかったですが。でも全体を通してよく作りこんである映画ですし、見る価値はあるかと思います！総合評価は75点です。

しっかし豪華な俳優陣！全員主役を張れるような実力者。あれだけのギャラ、どれほどになるんやろうと思ってしまいます。