ロッキー2 [4本目][有線]

<1>構成　□□□□□□ 6<2>演技　□□□□□□ 6<3>技術　□□□□□□□ 7<4>余韻　■■■3<総合>　63点

アポロとの一戦により目を負傷したロッキーは、ボクシングを引退して普通の仕事を探します。しかしどの仕事も上手くはいかず、自分にはボクシングしかないと気付きます。そんな中アポロはロッキーとの再戦を希望し、ロッキーはコーチのミッキーと共にトレーニングを開始します。ロッキー第2作です。
基本的には1のその後という感じです。ロッキーは結婚して家庭を持ち、安定した生活を望む、という。ロッキーの人間成長物語という面がおっきいですね。もちろん人気の要因は壮絶な試合シーンにありますが、それも前半の、ごく普通の家庭を築こうとする2人の姿があればこそという感じでした。そして前作にも増して過酷な試合シーンです。さすがにそこは一番の盛り上がりだけあってハラハラはしますね。
ただしこの映画どうも前作よりサクセス感がないもので、ただ時間の経過を追った映画という印象でした。監督がスタローン自身に変わってるのもあるでしょうが、試合をする決意をしてからの構成は前回とほぼ同じ。試合の展開も特に目新しい新鮮さはありませんでした。そういう意味では前作を超える面白さとは絶対言えません。もっと人間臭さというか、そういった面での苦しみや困難が明確に描かれれば良かったのかな、と思います。ロッキー自体に前回ほどの廃れた感がなかったので半減でしたね。良くも悪くも名作の続編、という位置づけでしょう。総合点は63点です。

スタローンって良い賞もとってますが悪い賞も同じくらいとってるんですよね。結局肉体派俳優ってのはそれを生かさなきゃ意味がないので、出演する作品も限られてくるのでしょうか。