アンジェラ [42本目][DVD]

アンジェラ スペシャル・エディション [DVD]
<1>構成 □□□□□□ 6<2>演技 □□□□□□□□ 8<3>技術 □□□□□ 5<4>余韻 ■■■ 3<総合> 64点


借金をしまくり、返さなければ殺されてしまう状況におちいったアンドレは、橋から身投げしようとしますが、丁度同じように自殺しようとしていた女性を助けます。女性はアンジェラと名乗り、アンドレと行動を共にします。アンドレの内面の変化を描く恋愛映画です。
ま、恋愛映画とは言っても一般的なそういうものとは違って、アンジェラとアンドレの会話を通してアンドレが次第に心を開く様子、といった感じですかね。アンドレは本当に男のダメな部分を集めたような人なんですが、初めて愛を受けた時どう反応するか、どう変わるのか、そういった部分がよく描写されてた映画でした。画面は全編通して白黒で、落ち着いた雰囲気なのもまたグッド。そして2人の演技が迫真で感情移入できますね。特に男としてはアンドレのダメっぷりと必死さに共感するところがあります。脚本力を垣間見ました。
しかし残念ですが色々と微妙なところも・・・。アンドレの心の変化はまぁイイとして、っていうか本質的な解決はしたのか?というね。そして、ラストシーンのハッピーエンドは無理やり感が。え、なんでなんで?って感じです。そもそもアンジェラの能力や立場が今いちはっきりしてないせいでどうも感動できないんです。まぁ、白黒で会話シーンばかりでも飽きずに内容を考えさせられるあたりはスゴイです。総合点は64点です。


まさか、僕はリュック・ベッソン監督の映画もあんまり・・・なんでしょうか?レオンも世間が言うほど面白いとは感じなかったし。何か名作を損した気分になりますねぇ。