バンテージ・ポイント [43本目][DVD]

バンテージ・ポイント CE [DVD]
<1>構成 □□□□□□□ 7<2>演技 □□□□□□□ 7<3>技術 □□□□□□□ 7<4>余韻 ■■■ 3<総合> 69点


スペインのサラマンサ広場で、アメリカ合衆国大統領と市長との会談が行われますが、市長の演説の直後、大統領が何者かに狙撃される事件が起こります。事件を巡る関係者8人のそれぞれを、各視点から描くサスペンスです。
実際に起こった出来事としては恐らく1時間くらいなんでしょうが、8人の視点で同じ時間を巻き戻して見てみると実に色々と関係が絡み合って事件を構成していることがわかります。最初は比較的浅い部分しか見えてこないんですが、狙撃犯視点になってくると次々と真相が明らかになっていきます。そこのなるほど感は良かったです。視点ごとの細かい繋がりが見事で、ムダのないカットの連続でした。事件と関係なく、民間人の心温まる話が入ってるのもアメリカ映画ならではといった感じですね。ラストの畳みかける展開もスピーディーでした。リブリーカッコ良すぎ!
しかし、着眼点を前面に押し出した、という印象は否めないかと・・・。それぞれ視点の重要な部分をもったいぶって時を戻し、結局全てが明らかになるのは狙撃犯視点の時。そりゃ真相わかるだろ。しかもそこからは時系列関係なしに普通のカーチェイスなんですよねー。せっかく各視点で描くんですからもっと複雑でも良かったんじゃ?無理やり関係づけた感も若干しました。が、考えずに見れて迫力あるという意味では面白かったです。総合評価は69点です。


実は今日はアリエッティを見に行く予定だったのです。が、諸事情あって映画館から見ずに帰ってきたのでこれを見たわけです。なので次の感想は絶対にアリエッティだ!・・・だといいな。