3時10分、決断のとき [44本目][DVD]

3時10分、決断のとき [DVD]
<1>構成 □□□□□□□□ 8<2>演技 □□□□□□□□ 8<3>技術 □□□□□□□ 7<4>余韻 ■■■■■ 5<総合> 79点


借金をし、妻と息子を養う術を失っていたダンは、悪名高い強盗ベン・ウェイドを23時10分発ユマ行きの汽車に乗せる仕事を200ドルで引き受けます。追ってくるベンの手下から逃げ、仲間が次々と死んでいく中ダンは勇敢に職務を全うしようとします。父の威厳を描いた西部劇です。
西部劇ですからもちろんドンパチはあるんですが、それ以上にテーマとなってるものが感慨深いんですよねぇ。男の絆と言いますか。物語はほとんどがベンを護送するシーンです。ダンはベンを悪党と非難しているわけなんですが、会話を通してお互いのことを知っていく過程なんでしょうね。同時に描かれているのはダンの父親としての家族への愛と息子の父親に対する尊敬、というやつですね。ダンの孤軍奮闘は心から応援したくなってしまいます。ベンも恐らくそういうところに最後の良心があったんでしょうか。
しかしあのラストシーンは良い!近年稀にみるラストの良さ。じわーっときます。ラッセル・クロウの表情の演技が素晴らしくてもうこの映画はこの人なしではありえなかったでしょうね。そしてクリスチャン・ベールの父親としてのひたむきさも熱演でした。西部劇ファンのみならず映画ファンなら見ておきたい映画だと思います。総合点は79点です。


なぜこんないい映画をもっといっぱい配給してやらないのか・・・日本の映画会社、本当に中身見てんのか?ワーナー系列ばっかりやってるからこういう映画が埋もれるんや・・・ぶつぶつ・・・