ホーホケキョとなりの山田くん [56本目][DVD]

<1>構成　□□□□□□□ 7<2>演技　□□□□□ 5<3>技術　□□□□□□□ 7<4>余韻　■■ 2<総合>　61点

山田一家は、夫婦に息子たかし、娘のの子とおばあちゃんの5人で暮らしています。そんな家族の日常をいくつもの短編で描くスタジオジブリ作品です。もともとは新聞の4コマだったものを映画化したものですね。
何気ない日常、というのがテーマになっている通り、特別なことが起きたりとかそういったことは一切ありません。ごく普通の、どこにでもある家族の形という感じです。しかし、だからこそ家族というものが浮き出てほのぼのとしています。特に夫婦2人が出会って家族をつくっていく回想は何だか心にくるものがありましたね。父の不器用さとか、母の愛情とか、見過ごされがちなところに焦点が当たっているのもまた良かったです。短編ですしコミカルに進んでいくのでテンポ良く見られると思います。
しかしどうも、やはり映画でやるモノなのか？という感じではありましたね。かるーーく見れるだけに2時間ぶっ通しで見るものじゃないなと。10分のショートアニメーションが毎日ある、って形式でこそ通用しそうな感じ。別段ジブリだからって見るものじゃないな、というのが正直な感想です。ほのぼのゆったりな家族の話が好きなら良いかもしれません。総合点は61点です。

しかしこれ総製作費は実はジブリでもトップクラスで、作画枚数が尋常じゃないんだとか。確かに劇画タッチなうえにすごく繊細に動きます。が、製作費かけすぎて大赤字を引き起こしたのもまた事実らしいです。