ミスティック・リバー [61本目][DVD] ☆名作15本目

ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉 [DVD]
<1>構成 □□□□□□□□ 8<2>演技 □□□□□□□□ 8<3>技術 □□□□□□□ 7<4>余韻 ■■■ 3<総合> 75点


少年のジミー、ショーン、デイブが遊んでいるところに謎の男が現れ、デイブだけを連れ去り暴行します。その事件から25年、ジミーの娘が殺害される事件が起きます。再会した3人は、それぞれの立場でその事件に巻き込まれていきます。クリント・イーストウッド監督のサスペンスです。
特筆すべきは3人それぞれの視点からの見せ方と、それをリアリティありげに見せる3人の演技でしょうな。特にジミー役のショーン・ペンは複雑な感情を表現する難しい役柄ですがすごく感情移入して見れます。すごいです。そして、クリント監督お得意のこの懐疑性と言いますか、人間の本質を貫く脚本!まさにこれが真髄って感じです。個人的にハッとさせられたポイントは、ラスト周辺でジミーの奥さんがジミーに「あなたは王様なのよ」と諭すシーンですね。まさにこの世界の常を代弁する言葉ではないでしょうか。
決して軽く見れる映画ではないですし後味もそんなに良くはないです。重いし暗いです。が、この空気感は追随を許さない出来ではないでしょうか。この映画が名作と呼ばれる所以もよくわかります。落ち着いた深い映画が見たい人はぜひ!総合点は75点です。


見てない映画がゴッソリたまっています。そして気付けば12月。ラストでスパートが・・・かけれるかな・・・?