大いなる遺産 [63本目][DVD] ☆名作16本目

大いなる遺産 [DVD]
<1>構成 □□□□□□□ 7<2>演技 □□□□□□ 6<3>技術 □□□□□□ 6<4>余韻 ■■■ 3<総合> 63点


少年だったフィン・ベルは、ある日湖で捕まっていた謎の男に頼まれ男を逃がします。その男は脱獄した死刑囚でした。別の日、フィンはおじが庭師として働いた先のお屋敷に招待され、エステラという美少女と出会います。それからフィンはその屋敷に通うようになります。2人の若者の生い立ちを描いたヒューマン・ドラマです。
フィンの少年時代から大人になるまでを描くわけなんですが、話が整理されててすんなり見ることができます。しかしフィンがどういう心境だったとか、どういう経緯を辿ったか分かりやすいですし、何より揺れ動く心情をイーサン・ホークが見事に演じています。グウィネス・パルトロウの謎の女ぶりも良いですな。本当に大切なものは何なのか、とか、人は自分一人の力でのし上がってくわけでないというあたりを劇的に表現している映画だと思います。特にタイトルの意味についてはラストあたりで気付くことになる(見ている自分がね)わけですが、残された2人が遺産だとして、その育て主がどちらも両親でなかったという点も個人的には良かった。ハッピーエンドにしたてた感は否めませんがスッキリ後味の良い作品です。
確かに若干上手くいきすぎなところもあると言えばあります(ディンズムア夫人とラスティグが裏で繋がってたなら別だけど)が飽きずに見れる映画です。総合点は63点です。


この映画は何回もリメイクされてる作品の最新版らしいですね。やっぱり昔の話の方が心情描写に長けてたのかねぇ。