ノルウェイの森 [66本目][映画館]


※上映中映画につき、気になる方はお気をつけください。<1>構成 □□□□□ 5<2>演技 □□□□□□□ 7<3>技術 □□□□□□□ 7<4>余韻 ■■■ 3<総合> 63点


ワタナベは、親友キズキとその幼馴染で恋人でもあるナオコと共に学生時代を過ごしていましたが、ある日突然キズキが自殺します。心に深い傷を負ったナオコと離れて大学生になったワタナベはナオコと再会します。村上春樹小説の映画化です。
これについても最初に、原作は未読であることを言っときます。
まず映像がスゴイですね。スゴイってのはその下ネタがリアルとかそういうことでなく、風景の見せ方とか画面の暗さとかってことです。日本映画でなかなかあそこまで思い切ったことできないですよ。まあ外国人監督ですが。全体を包み込む安心感と不安感、とても不思議で良かったと思います。そして菊池凛子の演技はまさに必見です。消えそうな擦れた感じがものすごいですな。
しかしです。人と人との繋がりや純愛を描いた作品なんですが、難解ですすごく。元々難解なんだよね原作がたぶん。映画だけ見ても正直深い部分まではよくわかりません。そこらの高校生が「エロかった」で終わるかもしれない。そういう意味でもっと心理の直接描写が欲しかったです。映像が斬新だっただけにもっと面白くなったのではと思います。総合点は63点です。


一番納得いかないのはビートルズノルウェイの森との関連にあまり触れられていなかったこと。タイトルの意味をすっとばしてどうすんだ。