シャッターアイランド [10本目][DVD]

[監督]マーティン・スコセッシ

[主演]レオナルド・ディカプリオ<ストーリー>　★★★★<映像>　　　　★★★<演技>　　　　★★★★

　 ★★★<総合点>　　　70点

精神病院患者の集まる島で脱走事件が起きます。保安官であるテディが相棒と共に島に渡り、島全体を包む謎の解決に奮闘する物語です。
次に何が起こるか分からない恐怖、誰も味方なんていないんじゃないかという不安。はっきりと明示されていなくても、映画全編を通して不穏な空気がしっかり描写されています。心休まるところがなく、見ている側もまるで島にいるかのような雰囲気にさせてくれます。主人公テディの見る悪夢や病院内部の描写も不安感を煽るのにとても効果的で、演出勝ちといった映画ですかね。しかし探偵モノのような、謎を解明していくスリルもちゃんとあります。結局どういうことなのか、考えながら見るのも面白いかもしれません。
肝心のオチなんですが、詳しくはネタバレになるので書きませんが個人的には納得度60%です。なるほどそうか、とも思いますが本当にそれでいいのかという腑に落ちない面もあり。ミステリーを謳ってるんだから謎解きの部分をもうちょっと凝ってほしかったところではありますが、動であり静であるあの感じはまさにマーティン・スコセッシ節なのかな。爽快なミステリーではありませんが気持ち悪い空気は楽しめます、総合点は70点です。

レオさんの次回作はなんとクリント・イーストウッド監督ですよ奥さん！また伝記物だけどね。レオさんはほんと伝記物・ドキュメント物好きだよね。