ガタカ [11本目][DVD]

[監督]アンドリュー・ニコル

[主演]イーサン・ホーク<ストーリー>　★★★★<映像>　　　　★★★★<演技>　　　　★★★

　 ★★<総合点>　　　65点

遠くない未来、宇宙飛行士になるのが夢だった劣等遺伝子のヴィンセントは、優勢な遺伝子しか受け付けない飛行士訓練所のガタカに入るため遺伝子操作を行いそのことを隠しながら生活するという物語です。
NASAが選ぶ「現実に近い映画」1位です。この世界ではIDが全てデジタル管理され、髪の毛や少しの血液といったDNAがあれば一瞬で照合でき、また遺伝子操作で劣等な遺伝子を元から排除できます。確かに技術が進歩すればこうなるだろう、という現実味を帯びたSFなんですが、この映画の焦点は、それによって生み出されるであろう格差の下の方に当たっています。どういう感情を経てどんな行動をとるのか、そうさせてしまう社会に成長してしまって良いのか、そんな含みがある気がします。なんだか堅いことばかり書いてしまいましたが未来のシステムはそれだけ良く作りこまれてますし、主人公の生活の二面性が上手く表現されている構成は面白かった。ラストあたりの泳ぎ競争のシーンとか良かったですね。遺伝子というものがいかに重いか、しかしそれを理由にするべきではない、ということを分からせてくれる映画でした。本当に堅い文章だな。
でも映画自体はスッキリ見れて分かりやすい映画です、未来モノが好きなら良いと思います！総合点は65点です。

関係ない話ですがここで恋仲を演じる2人は実生活でも一回夫婦になりました。そういうのハリウッドでは（日本でもですが）多いけどそうならない人って逆にどんだけ性格悪いんだと変な妄想をしてしまいます。