ツリー・オブ・ライフ [12本目][映画館]


※上映中映画です、気になる方は読むのをお控えください。


[監督]テレンス・マリック

[主演]ブラッド・ピットショーン・ペン<ストーリー> ★<映像>    ★★★<演技>    ★★★

  ★★★★<総合点>   55点


ある家族の生き方を通して世俗の観念を描く物語です。
これはね、すごく説明がし辛い。と言うのは話が壮大かつ抽象的で一見訳わからないからです。まず、冒頭に旧約聖書の一文が出てきます。恐らくはこのことを現代的に解釈して、その内奥に迫ろうという映画なのかなと思いますが、基本的に構成される舞台は3つです。CGによる地球誕生から成長のシーン、1940〜60年くらいのアメリカの5人家族の日常を描くドラマ、その長男が大きくなった現代です。これらが折り重なって映画が構成されてるんですが、もう、一言で言うと見せる気あるのかという映画です。抽象的なシーンとかセリフといったものではなく、映画そのものが概念的で流れもクソもありません。決して面白くはありませんし深く考察する気もありません。が、映画というものを新たな伝え方としているのだろうという斬新さがありました。映画と言うより、詩的・絵画的と言った表現の方がしっくりきます。
ま、恐らくこの説明も訳分かんないでしょうが僕もよく分かっていません。ひとつ言えるのは個人的に映画は楽しむもの・考えるものであっておよそ2時間の枠で思考が完結しないものはどうかと思うわけです。よってオススメはできませんが、映像はとても綺麗ですし音楽も素晴らしいです。そういったものが好きな方には良いかもしれません。総合点は55点です。


しかしつくずく予告編の力というものは大きいね。すごく面白そうなんですこの映画の予告編。小劇場で観ましたが席は全部埋まってました。でも終わったあと恐らく9割は「??????」だったと思います。