セブン [13本目][DVD] ☆名作5本目

セブン [DVD]
[監督]デビッド・フィンチャー

[主演]ブラッド・ピットモーガン・フリーマン<ストーリー> ★★★<映像>    ★★★★<演技>    ★★★

  ★★★<総合点>   65点

町に何十年も勤続する定年間近のベテラン刑事サマセットと、管轄を移動して町にやってきた刑事ミルズのコンビが、7つの大罪をもとに起きる猟奇殺人の犯人を追う物語です。
さすがデビッド・フィンチャー監督!サクサク進みます、煩わしい捜査のグダグダがないです。コンビ2人の性格も正反対で、掛け合いは割と面白いですね。その性格の違いが、比喩的に社会に対する立場を表しているのも憎い演出。猟奇殺人自体は特にトリックとか展開で唸らせるものではありません、が、そもそもその事件が起こった背景に本質的なところがあるって感じです。全体的に落ち着いた雰囲気でありながらも、アクションを含めた動的な画があるので軽快に見れますね。
物議を醸すのはラストシーンでしょうかね...車の中での会話は映画の核とも言うべき考え方ですよね。ラストの展開については、サムセットが締めくくっているようにやはり懐疑的な立場なのでしょう。しかしそうなるとクリント・イーストウッド監督作品と比較してしまいまして、やっぱり個人的にはラストは胸糞悪いです。あまりにも情緒が無いと言うか、「こんなもんだ」じゃなく「これは嫌だ」になる。懐疑的を通り越しちゃうんですね...そこまでは面白かったのに。しかし名作だけあって見せ方は上手いです、サスペンス好きならぜひ!総合点は65点です。


デビッド・フィンチャー×ブラピも黄金コンビですな。いつの間にかフィンチャー監督作品ほとんど見ちゃった...。次に来そうなのはトミー・リー・ジョーンズ熱です、お楽しみに!(しねーよ)