七人の侍 [22本目][DVD] ☆名作8本目

[監督]黒澤明

[主演]志村喬、三船敏郎<ストーリー>　★★★★<映像>　　　　★★★★★<演技>　　　　★★★★

　 ★★★<総合点>　　　80点

村に野伏が来るのを恐れた百姓たちは、町へ出て、ご飯と引き換えに村を守ってくれる浪人を探します。村にやってきた侍7人が百姓とともに野伏と戦う時代劇映画です。
お恥ずかしながら世界のクロサワの代表作、初見でした。色褪せない迫力と面白さ、これに尽きます！世界の名監督が影響されたのも頷ける見事な構成です。7人の侍たちのキャラクターが随所でいい味を出していて、それがちゃんと話の展開に結びつく。特に菊千代は起爆剤として本当にキーパーソンです。単に戦の話なのでなく、武士と百姓、それぞれの立場と関係をしっかり描いている点も良かったです。
そして何よりやはり映像の華麗さでしょう。特殊技術一切なしでしかも白黒映画なのにそんなハンデを全て吹き飛ばす演出と構成にはただただ驚きです。今でこそ普通ですが、雨の中の決闘シーンというものを初めてやったのは黒澤監督なのです。そんな雨のラスト決闘シーンの迫力たるや。まさにバトルもの映画の原点というやつです。よくできた映画です。今まで見てなかったのが悔やまれます。総合点は80点です。

日本映画を見ず嫌いするのはやめようと思いました。とりあえず黒澤作品を色々と見てみようと思います。でなきゃ映画好きは自称できない！