J・エドガー [4本目]✩映画館1本目

※公開中の映画です、気になる方は読むのをお控えください。


[公開] 2012
[監督] クリント・イーストウッド
[主演] レオナルド・ディカプリオ<物語> ◇◇◇<映像> ◇◇◇◇<演技> ◇◇◇<音声> ◇◇◇


<総合点> 65点

司法省に勤める青年ジョンは、共産主義の過激派によるある事件をきっかけに国民を守る使命に駆られ捜査のシステムを確立していきます。FBI初代長官ジョン・フーバーの生涯を描く、事実を基にした映画です。
やはりさすがイーストウッド監督、画面の渋さ、情緒、ハッと思わせる描写はすごいです。特にこの映画の肝となる時代感は特筆すべきでしょう。過去と今、何が変わって何が変わってないのか、さりげなく見せるのがお見事。過去パートに関してはのめり込んで見れましたね。レオさんとアーミー・ハマーのコンビ演技も良かった!
しかし問題は現代パート。ずーーっと気になってました、レオさんの若々しさ。おじいちゃんぽさが全然ない!ラスト付近は良いシーンなのに衰えた感が弱いのであまり感情移入できず...ただ自分語りの頑固な人だった印象。ラストシーンはそれなりに感動してしまったのですが、そこに至る描写をもっと感情的にして欲しかったなあと思います。もちろんチェンジリングと同様、ただの伝記物ではないです。しっかり映画的面白さもあり、アメリカ的思想を描くグレーな部分もあるんですが比べてしまうとどうも今回のはサッパリしないという印象でしたね。集中して色々時代を考察して人間像を見るのが好きな人にはいいかもしれません、総合点は65点です。


レオさんの新作情報ありますよー!日本ではまだ公開未定ですがロミオ+ジュリエットの監督で「The Great Gatsby」、タランティーノ監督の「Django Unchained」超楽しみです。どうせまだまだ先なんだろうけど。