レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い [6本目]

レジェンド・オブ・フォール コレクターズ・エディション [DVD]
[公開] 1995

[監督] エドワード・ズウィック

[主演] ブラッド・ピット<物語> ◇◇◇◇<映像> ◇◇◇◇<演技> ◇◇◇◇<音声> ◇◇◇◇◇


<総合点> 85点

1910年代のアメリカ、町外れの草原に住む3兄弟の末っ子が婚約者を連れてきます。幸せに満ちる家族でしたが、3兄弟は戦争へ行くことになります。3兄弟とその父との波乱と絆の物語です。
ライフストーリーを描く映画で個人的にかなり上位です!息子たちのことを想う父とそれぞれにタイプの違う3兄弟の織り成す物語が感慨深いです。特に長男アルフレッドと次男トリスタンの違いは生き方や行動にそのまま対比されてて、それがちゃんと伏線になって後のストーリーの起点となります。世の中の不条理への嘆きや反抗が深く染み渡ってくる作品でした。それらのストーリーを支える、草原や山などの美しい景色と壮大な音楽!!最高です。物語の展開に合わせて変動する画面の色味や役者の出で立ちといった細かい配慮も素晴らしい。そして役者陣、特にブラピと父役アンソニー・ホプキンスの名演はその静かなる感情を良く表現していて実に深い感動を味わせてくれます。
特にハッピーな話、ってわけではないし綺麗なだけの話でもないですが、それぞれの波乱に満ちた人生を動と静で感情・色彩豊かに描く力作だと思います!個人的にはとてもオススメ!総合点は85点です。


関係ないけど、副題の「果てしなき想い」って何だこれ。映画全体のイメージを方向づけかねないところにこんな微妙なテーマくっつけるならない方が良いでしょう...邦題の悪いクセがまた出てるよ。