ものすごくうるさくて、ありえないほど近い [8本目] ✩映画館4本目

※公開中の映画です、気になる方は読むのをお控えください。


[公開] 2012
[監督] スティーブン・ダルドリー
[主演] トーマス・ホーン<物語> ◇◇<映像> ◇◇◇◇<演技> ◇◇◇◇◇<音声> ◇◇◇◇


<総合> 75点

9.11同時多発テロで父親を亡くした少年オスカーは、父親の部屋から見つけた鍵の正体を探る旅に出ます。少年と父の絆を描いたヒューマン・ドラマです。
何といっても主演トーマス・ホーンの名演!父親のいない現実が受け入れられないところや、自分でも分からない苛立ちをぶつける様、大人を演じる強がりなど複雑な感情を見事に表現してくれてます。また、理屈っぽくて憎たらしい子供の感じが上手い!!それでいて彼なりの心の闇がすごくよく表現されてます。そしてその心理描写を巧みに表現する映像と効果音。特に効果音に関してはトラウマとなったオスカーの「社会への不信感」がすごく刺さる表現で用いられてました。作り込みが半端ないです。
そこらへんが良かっただけに肝心の物語の展開に少し不満が。どうもその、オスカーのワガママ放題と見えなくもない。それに、鍵の真相についてはもう少し早めて、その後の展開にもう少し時間を割いて欲しかった。なんじゃそれ!ってのがないわけじゃないですが、ラストも感慨深く終わったしやっぱり感情移入して泣いてしまいました。さすが作品賞ノミネート、良い作品だと思います!総合点は75点です。


さあ84回アカデミー作品賞が決まりましたね!日本では4月に上映予定らしいです、今から超絶楽しみです。主演女優賞のメリル・ストリープの作品も見たいところですが....!