アーティスト [13本目] ✩映画館6本目 ☆名作6本目

※公開中の映画です、気になる方は読むのをお控えください。


[公開] 2012
[監督] ミシェル・アザナヴィシウス
[主演] ジャン・デュジャルダン<物語> ◇◇◇<映像> ◇◇◇◇◇<演技> ◇◇◇◇◇<音声> ◇◇◇◇


<総合> 85点

無声映画俳優として一大スターのジョージはひょんなことからジョージの大ファンであるペピー・ミラーと出会います。彼女はジョージを追いかけ、やがて女優となりビッグになっていきますがジョージは時代の流れと共に落ちぶれていきます。2人の絆を描いた無声映画です。
ということで早速見てきました2011年アカデミー賞無声映画の受賞は第1回以来ということですごく期待してました。実際には期待を裏切らない面白さだったと思います。まず主演の2人の演技、これはキモでしょう。音以外で伝える演技をしなければならない、その中でも身振りや表情が実に往来の無声映画っぽくて明快でした、スゴイです。そして無声映画において重要な音楽も良い!何より現代の技術で白黒無声映画をやってのけているその回帰ぶりに終始感動させられます。
しかしそれで終わらないのがこの映画のスゴイところ。無声映画時代にはありえなかったトーキーを題材にするという大胆っぷり。現代の無声映画であることを逆手にとった斬新な発想が随所に散りばめられていて観客の誰もがハッとする仕掛けが面白い!物語的には昔ながらの古めかしいラブストーリーではあるんですが、それを現代の無声映画として完成させた各要素が素晴らしいです。久しぶりに、見て損はないアカデミー賞作品だと思います!総合点は85点です。


これを機に古き良き無声映画がもう一度話題にならないかなーとか思ってるんですけどね。個人的にももっと見てみようと思います。