クロッシング [14本目]

クロッシング [DVD]
[公開] 2010
[監督] アントワーン・フークア
[主演] リチャード・ギアイーサン・ホークドン・チードル<物語> ◇◇<映像> ◇◇◇◇<演技> ◇◇◇◇<音声> ◇◇


<総合> 60点

それぞれ立場も人生も任務も大きく違う3人の刑事エディ、サル、タンゴが、それぞれの出来事をきっかけに大きくその道が変わっていくというクライムサスペンスです。
3人が、それぞれの人生をどう歩んでいくのか3本柱で話が進みます。キャスティングもさることながら、タイプの全く違うそれぞれのキャラクターと演技は目を見張るものがありますね。同じ場所で任務についているはずなのに全く分離した世界に見える。その区切りが非常に効果的でした。そしてサスペンスならではの緊迫感とスピード感、シリアスな展開が見物だと思います。
が、やはり3人の違う人生を描くんですからやっぱり最後には交差してほしかったなと思うところ。っていうかタイトルからしてそうなんだろうなと思ってたんですが、最後まであまり3人は立場上関係ないのが痛い。それぞれで完結されたらただのオムニバスじゃん!っていうね。あと、救いなさすぎだろう。やはり刑事を正義として描きたいのか、あんなラストになってしまってる。交差してない分そこがさらに残念。事件感がスゴかっただけにドンパチやってる印象の方が強くてあまり感情移入できない。役者・脇役陣や構成が良かっただけに惜しい...総合点は60点です。


これ原題はBrooklyn's Finest(ブルックリンの警官)っていうんです。また出ましたお得意の邦題解釈。クロスしてないのに語感だけで決めるからこんなことになるんだよ...タイトルって大事だね。