BROTHER [15本目]

[公開] 2001
[監督] 北野武
[主演] 北野武<物語>　◇◇◇<映像>　◇◇◇◇<演技>　◇◇◇<音声>　◇◇◇◇

<総合>　70点

組が解散に追い込まれ、追われる立場となったヤクザ山本は、弟を頼りアメリカに渡ります。しかし弟は麻薬密売人をやっており、またも山本は任侠の世界に足を踏み入れることになります。北野武監督のヤクザ映画です。
実はあまり見たことなかった北野作品、醍醐味がとても凝縮されている作品だったのではないでしょうか。日本のある種伝統である組織の形態、兄弟の盃というものをアメリカで同じように構造として見せている点が面白い！ドンパチやれば良いというものじゃなく、あくまで組織としてのルール、っていう一貫した日本スタイルが良かったです。そしてたけし演じる山本のカリスマ性とリーダー性が光ってて圧巻ですね。久石譲とのタッグも最高！まさしく「北野作品」というひとつのブランドだなと思わせる映画でした。
ただしまあ、そのスタイルがあだとなっている面、特に物語展開ですかね。そこはいまひとつなところも。何より主人公山本が喋らないのでどこがどうなってそう進むんだよってのが多い。カッコイイからそこはもういいんだけども、もうちょっと感情あらわにしてほしかったかもです。まあ、それにしても見応えありますし何より他の邦画とは一線を画すのは間違いないと思います、総合点は70点です。

さて北野作品と言えば今年はアウトレイジビヨンドが公開予定ですね！その前にアウトレイジを見ておかねば。というか他の作品もああまり見たことないのでこの機会に・・・！