テルマエ・ロマエ [16本目] ✩映画館7本目

※公開中の映画です、気になる方は読むのをお控えください。


[公開] 2012
[監督] 武内英樹
[主演] 阿部寛<物語> ◇◇◇<映像> ◇◇◇◇<演技> ◇◇◇◇<音声> ◇◇◇<総合> 70点

古代ローマの建築家ルシウスは斬新な発想ができずに苦闘していました。風呂で疲れを癒していた彼は何やら大きな穴を見つけ、うっかり吸い込まれてしまいます。湯から上がってみると、そこは現代の日本の銭湯でした。同名漫画の実写映画です。
僕は漫画は中途半端に2巻まで読んでました。なので基本的な展開は漫画との比較になりますが...まず実写化に当たって世界観の構築はかなり良いんじゃないでしょうか。古代ローマの町並みやらテルマエの中などまさに実写でしか表現できないスケールとリアル感!そして阿部寛のキャスティング、これ以上ないほどのハマり役ですね。前半は漫画とほぼ同じ展開なんですが、漫画になかった色々な遊び心が入ってて面白い。前半だけ見れば、ここまで質の高い実写化もなかなかないのかなというくらいの出来だと思いますよ!
ただし前半は、ですけどね。後半、上戸彩演じるマミが絡んでくるあたりから話がいつものテレビドラマ的展開に...原作は、タイムスリップというひとつの要素を除けば他は全て現実的に構成されてるんです。その絶妙なバランスというかシュールさというか、そこらへんの良さを後半の展開で台無しにしているような気が。まあ、ドラマ的展開を含ませようと思うとわりかし上手くできてる方なのかなとは思いますがそれにしてもマミの現代人っぷりにはイライラしました。が、総合するに細かい配慮がなされてて面白い方なのではないかと思います!原作ファンは後半に注意!総合点は70点です。


実はこれシネマハスラーで良く宇多丸さんが言ってて一度行ってみたかった新宿ピカデリーで見たんです。それだけでなかなかな優越感でしたぜイェイ。