ハート・ロッカー [19本目] ✩名作8本目

ハート・ロッカー [DVD]
[公開] 2010
[監督] キャスリン・ビグロー
[主演] ジェレミー・レナーアンソニー・マッキー<物語> ◇◇<映像> ◇◇◇◇◇<演技> ◇◇◇◇<音声> ◇◇


<総合> 65点

イラクバグダッドに派遣され爆弾処理班をしている軍隊の男たちの生き様を描く、半ドキュメンタリー的な戦争アクション映画です。
さあ2009年のアカデミー作品賞ということで記憶にも新しい話題作です。まずは、やはりバグダッド悲惨な現状と兵士たちの思いをリアルな撮影セットと緊迫感のある演出・カメラワークで見事に再現しているというところはすごいです。ドキュメント映像と言われても分からないような現実の描写は撮影にかける意気込みを感じます。特別扱いされなかったという俳優陣たちの鬼気迫る緊張感のある演技も見もの!兵士としての誇りや恐怖が体中から出ていて良いですね!
と、それだけにやはりメッセージやそれを描く展開に不満が残って残念でした。現実を追求しているのに後半の完全なる自己満足の行動は何なんだ!そんなことするわけないだろう!急に映画チックになってしまってこの作品の醍醐味が削がれた感がします。あと、戦争の悲惨さをここまでリアルさをもって演出しているのに戦争に対する映画としての立場はどうなっているのか。美化しているともとられないのでは...何とも微妙な感じでした。アカデミーがこういうのが好きなのは分かりますがやはりアメリカが反戦を唱えるわけにもいかないのか...?総合点は65点です。


戦争映画って何を持って面白いと言うんだろうかね。醍醐味を誰かに説明してほしいです。とりあえずプライベート・ライアンくらいは見ようと思います...