HANA-BI [30本目]

HANA-BI [DVD]
[公開] 1998
[監督] 北野武
[主演] 北野武、岸本加世子<物語> ◇◇<映像> ◇◇◇◇<演技> ◇◇◇<音声> ◇◇◇◇


<総合> 65点

余命の少ない妻を持つ西は、自分の同僚を死に追いやってしまったことを気に刑事をやめ、妻との余生を過ごすことにします。北野武監督の描く人生ドラマです。
完全にハマっちゃってますが北野作品。その中でも代表作と言えるこの映画。特筆すべきは北野作品の醍醐味と言われる静と動を上手く使い分けたシュールな映像美。HANA-BIが2つの意味を表していることもあって、2つのHANA-BIがそれぞれの人生観を表していく、そこに無駄な説明やセリフはなく役者の表情と絶妙な間、沈黙が流れる。ここにこそ北野作品の表現ありき!と言えますね。花の絵の連続カットとか良かったですねー。奥さんとのラストシーンも感動でした。そして久石譲の情緒豊かな音楽。このコラボはこの作品に限らずすごい化学反応を起こしてます。
しかしまあ説明過多じゃないのは大いに良いんですが絵の演出が良かっただけに、絵を描くことに関して適当すぎやしないかと。画家でもないし。堀部の表現能力については少し疑問。あとヤクザはどうしても必要なの?西の人間性を疑うシーンが多々あって刑事よりヤクザに見えるぞ!良いお話なのにそこらへんすごく残念でした。何はともあれ代表作、北野作品好きなら見て損はなし!総合点は65点です。


しかし大杉漣寺島進は取り巻きとして色んなとこに出てるからどれがどのキャラだったか少しごっちゃになりますな。