キック・アス [35本目]

キック・アス DVD
[公開] 2010
[監督] マシュー・ヴォーン
[主演] アーロン・ジョンソン<物語> ◇◇◇<映像> ◇◇◇◇<演技> ◇◇◇<音声> ◇◇◇


<総合> 65点

冴えない学生でヒーローに憧れるデイブは、グリーンのタイツに身を包みヒーローの真似事を始めます。ある時男を助けたことが話題となって一躍有名になった彼は自慢げにヒーローを続けますがその前に本物のヒーロー父娘が現れます。アクションヒーロー映画です。
ありそうでなかったこの視点、ヒーローに憧れるヒーロー、でも全くヒーローではないヒーロー。凡庸な男の子が巻き込まれていく様はコミカルでもあり、そしてそのコミカルさゆえにリアルな描写が迫真に迫る作品でしたね。注目すべきはヒットガール役のクロエ・グレース・モレッツ!カッコイイ!幼女が大の大人をバンバンやってくのはなかなか見れない映像じゃないかと。
なんか、でも全体を通した印象としては「この映画の見方が分からない」。ヒーローを俯瞰した現実味のあるヒーロー感を出そうとしてるのかと思いきや展開的には完全フィクション。その微妙な混ぜこぜがどうも...特にバイオレンス描写に関してはリアルな描き方ですから。ラストなんかは遂にヒーローが!という感慨深さの反面、中途半端な作り物感だなぁってなっちゃいました。平凡な男の子とがむしゃらに求めるみんなのヒーローという設定と視点はとても良かったんですがなんかチープさが最後まで抜けなかったな。総合点は65点です。


ていうか11歳の幼女があんな言葉喋ったり殴られたり撃たれたり、あげくの果てに映画自体R15なんていうのは社会的にどうなの?アメリカって日本以上にそういうの厳しいと思ってたけどこの映画は評価高いみたいですね。