トゥルー・グリット [38本目]

トゥルー・グリット スペシャル・エディション [DVD]
[公開] 2011
[監督] ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
[主演] ジェフ・ブリッジス<物語> ◇◇<映像> ◇◇◇<演技> ◇◇◇<音声> ◇◇◇


<総合> 55点

チェイニーという男に父親を殺された少女マティは復讐を果たすため、「真の勇者」を求めて保安官ゴグバーンに同行を依頼します。賞金首であったチェイニーを追うラ・ビーフも加わり、3人は旅を始めます。少女と2人の勇敢な男を描く作品です。
舞台はほとんど馬に乗って荒野を行く場面なんですが、この土臭い冒険感がワクワクします。色んなダンジョンを抜けているようで景色はすごい楽しめますね。あと時代背景というか世界観というか、その時代の生活感を描くシーンやセリフはリアリティ溢れるものでした。
でね、すごく評判良いんですってこの映画。だから偏った見方なのかもしれませんが、僕は正直何が面白いか分かりませんでした。まず、3人の関係が希薄すぎて友情も絆も何もないだろ?ってこと。でも後半はそう描いちゃってるから違和感しかない。そして、チェイニーへの復讐のための旅なのにその点は偶然にも解決、話がすり替わっちゃった。ゴグバーンも己の生き様を見せたいのは分かるけどそこは旅とは関係ないわけで...で、そこまでして見せつけたかった勇者っぷりは結局ラビーフの助けがあったと。いや、確かに哀愁的に老いぼれた感を出すパターンもあるけどここはタイトルの通り「真の勇者」っぷりを見せないといかんのでは?マティも復讐相手を前にして普通に話とかしちゃってるしもう意味わかりません。
前述の通り各方面で賞賛されている映画です。見て損はないでしょう。しかしそういう映画でも僕のような感想を持つ人がいるわけですから映画って難しいよね。ってのが締めです。総合点は55点です。


や、でも意外にもショックです。ここまで世間の評価と自分の感想がズレるのも珍しいので。そういうこともあるんですねー。