第三の男 [42本目] ✩名作13本目

第三の男 [DVD]
[公開] 1952
[監督] キャロル・リード
[主演] ジョゼフ・コットン<物語> ◇◇◇<映像> ◇◇◇◇<演技> ◇◇◇<音声> ◇◇◇


<総合> 65点

仕事の依頼のため、ウィーンに住む友人ハリーを訪れたホリーはそこでハリーの事故死を知ります。しかし証言の不可解な一致に気付いたホリーは真相を確かめるためウィーンに留まります。クラシックの名作サスペンス映画です。
ということでお恥ずかしながら初見シリーズが続きます。言わずと知れた大名作、現代サスペンスの手ほどき的な展開はまさに王道。何より、映像のカッコ良さったらないですね!ウィーンの街を所狭しと使って繰り広げられるシリアスドラマが「街ゆく紳士」の風貌を際だたせてくれます。特に夜道の映像が好きですね。下水道や観覧車など街の様々な面をエレガントに見せてるところがすごい!そしてラストシーンね。あの間!うん、いい!これぞシュールの醍醐味!
で、僕ここ自分でも気になっちゃうタチみたいなんですが、やっぱ解決に至る展開ね。主人公色んなことベラベラ喋りすぎだろう!探偵ごっこするならちゃんとやってくれ!色んなとこで情報得ては色んなとこにリーク。挙句、一番の目的である友達のこともリーク。いやまあ、そこに重点のある映画じゃないのかもですが、題名の示す謎解き感はどこへ?もう少し主人公には推理して頂きたかった。しかし画面の動きとスケール感、画のカッコ良さはピカイチ!映画ファンなら見るべし総合点は65点です。


今となってはエビスビールのCMが思い出されて仕方ありませんでしたがね。白黒映画、やっぱりいいですね!