大脱走 [44本目] ✩名作14本目

[公開] 1963
[監督] ジョン・スタージェス
[主演] スティーブ・マックイーン<物語>　◇◇◇<映像>　◇◇◇◇◇<演技>　◇◇◇<音声>　◇◇◇◇

<総合>　75点

第二次世界大戦最中、ドイツ軍に捕らえられ脱走を繰り返した兵士が一つの脱走不可能と思える収容所へ集められます。彼らはそこで計画を練り、バートレットを指揮官として脱走の準備を進めます。事実を基にした脱走劇です。
スケールのでかさと綿密な計画の下動く脱走計画にハラハラします。脱走劇に関してはだいぶ事実を忠実に再現してるようなんですが、それでも各自のスキルを用いた分担制や監視の目をごまかす統率の取れた動きはまさにドラマそのもの！事実と娯楽の微妙なマッチ具合が良い！当時の様子の再現にはだいぶこだわったようで兵舎や洞窟はリアリティ溢れてます、ぐいぐい引き込まれます。そこへきて有名な「大脱走マーチ」は彼らの信念や誇りも入りつつ悲劇にならない作品づくりにだいぶ貢献していますね。
完全なるフィクション部分とされる脱走後の動きも良かったと思います、ここは史実としては映画的だと批判もされるみたいですが娯楽としての後半部分って感じで楽しめました。重くなりがちな戦争のテーマを、重要なテーマはこめつつもコミカルさやエンターテイメント性を含んで作り上げられている名作ですね！これは見るべき、というか普通、映画好きならもう見てるのでしょうね...総合点は75点です。

実はこの辺りの1960年代の映画ってあまり観たことなかったんですが、良いね！良い時代だよ！色々見てみようと思います。