レ・ミゼラブル [2本目][映画館1本目]

※上映中の映画です、ネタバレご注意ください。


【物語】 ★★★ (3)
【演出】 ★★★★★ (5)
【映像】 ★★★★ (4)
【全体】 ★★★★ (4)
【総合】 80点 


【公開】2013年
【監督】トム・フーパー
【主演】ヒュー・ジャックマン

[概要]
フランス革命後、政府は貧しい市民に圧政を加えていました。盗みの罪で奴隷となっていたジャン・バルジャンは仮釈放後、全てを水に流し生まれ変わる決意をします。同名ミュージカルの何度目かの映画です。


[感想]
まず驚く手法、台詞がない!ほとんど歌のみ!オリジナルのミュージカルでもそうらしいんですが、まさか映画でそれをやってのけるとは。いかにも成立しなそうな手法ですがこれが壮大なスケール感と緻密な舞台、そして演技により支えられてむしろ物語に味を与えてしまっているのがこの映画!素晴らしいです。その中でも秀でて注目なのは演技!登場人物が歌いながら演技をする、その新鮮さと感情の入った歌が必見。特にヒュー・ジャックマンの立ち振る舞いは感動すら覚えます。
テーマもいかにもミュージカルらしい構成で、緩急のついた感じはさすが。それでいてミュージカルでは再現し得ない戦闘シーンだとか、鬼気迫るCGの迫力といったものがふんだんに取り入れられていて不思議な感覚になります。そしてしっかり泣かさてしっかり後味の良いラスト。これもミュージカル特有でしょうね。間違いなく見ておいた方がいい映画、名作とはこういうことです!総合点は80点です。


[戯言]
実はミュージカル映画バーレスクくらいしか見たことがなかったのです、というよりそんなに好きじゃなかったんですが、これ見ると「あ、ミュージカルいいな」って思えるほどでした。それくらい素晴らしい。今年はチラチラ見ようと思います。