暗くなるまで待って [10本目]

暗くなるまで待って [DVD]
【物語】 ★★ (2)
【演出】 ★★★★ (4)
【映像】 ★★★★ (4)
【全体】 ★★★ (3)
【総合】 65点 


【公開】1968年
【監督】テレンス・ヤング
【主演】オードリー・ヘップバーン

[概要]
麻薬を人形に隠し受け渡しをしていたリサは、空港で見知らぬ男性にその人形を預けます。後日その人形を回収するため、3人の男が男性の妻で盲目のスージーから人形を奪う策略を立てます。


[感想]
話がクライマックスに近づいて来た時の緊張感、不安感や暗闇でのパニック演出はすごく迫るものがありました。基本的に同じ家の中でしか話は進行しませんが、小道具を巧みに使った動きは爽快感がありましたね。オードリー・ヘップバーンの演技もさすがでした、これは言うことないと思います。
ただ、やっぱ大きくは「ヘップバーンという大女優を奉る」という構成やカメラワークになってやしませんかね。どうです綺麗でしょ?って感じが映画全体からした。そして活躍シーンを作るためのお膳立てがあるんでしょう、その結果悪役はどう考えても回りくどい作戦を立てるというね。あと、普通のおばさんがあんなに機転利く背景も特にないしね。「女優!」が話より先に来たら駄目だろう...っていうのは致命的なところでした。でも、ラストの演出だけでも楽しめる作りではあると思います。総合点は65点です。


[戯言]
実はオードリー・ヘップバーンはこれとローマの休日しか観たことないんです。ちゃんと全盛期を押さえねばと反省しながら観てました。