ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ天使たち〜 [16本目]

映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団?はばたけ 天使たち?DVD通常版
【物語】 ★★ (2)
【演出】 ★★ (2)
【映像】 ★★★★ (4)
【全体】 ★★★ (3)
【総合】 55点 


【公開】2011年
【監督】寺本幸代
【主演】水田わさび

[概要]
ロボットが支配するメカトピア星では、奴隷の労力として人間を使うため地球を襲う計画が実行されようとしていました。一方、のび太ドラえもんは偶然北極で巨大ロボットのパーツを発見します。同名映画のリメイクです。


[感想]
旧版を試聴済みかつけっこう思い入れのある作品なので公平にリメイク視点で見れるかっつーと自信ないのですが、できるだけ。旧版との比較評価になっちゃうのはご承知を。


まず、映像の綺麗さは格段。さすが旧ドラとは比べ物にならない映像美と迫力があります。その他アニメのディティールの細かさは25年も経てばそりゃあ進化は当然ですが、でもだからこそのリメイクの価値があるってもんです。これは良かった。
ストーリー的には基本的にはほぼ同じです。大きく違うのはザンダクロスの頭脳がかわいいひよこになるところ。やっぱここが一番の争点でしょう。個人的な感想としては、ひよこになって可愛くなるのはリメイクとして良いと思います。が、まずいのは頑なリルルを説得するのがピッポであるってこと。リルルの孤独さが「友達」を認識する助けになるはずなのに、今回はそもそもピッポという友達がなぜかいたわけなので...
しかしそれ以上にまずいのはやっぱ歌だよ歌。ドラえもんの道具で話せるようになったはずのピッポがなぜ祖国で歌をたしなんでいるんだ。ピッポに歌わせるシーンを作るため、何の脈絡もなくリサイタルを始めるジャイアンとか見てらんなかったですね。そこまでして歌わせた歌は最後に思い出したように挿入されるだけ。伏線もクソもあったもんじゃない、CD売りたいだけだろう!


懐古厨とかおっさんとか言われるかもしれないですがね、やっぱ旧版は良くできてますよ。決してリメイク版悪くはないです。でもロボットと人間との関係性っていうの、それがこの作品の根本テーマであってドラえもんそのもののテーマじゃないですか。そこが継承されてないのは非常に残念。総合点は55点です。


[戯言]
すみません長くなりましたね。実は新ドラ初めてだったのです。これだったらリメイクやるより完全オリジナルの映画の方が良いんじゃないだろうか...?