ジャッキー・ブラウン [27本目]

ジャッキー・ブラウン [DVD]
【物語】 ★★★ (3)
【演出】 ★★★ (3)
【映像】 ★★★ (3)
【全体】 ★★★ (3)
【総合】 60点


[公開] 1998年
[監督] クエンティン・タランティーノ
[主演] パム・グリア

[概要]
麻薬の運び屋をやっていたスチュワーデスのジャッキーは警察に捕まり、黒幕オデールの逮捕に協力することになります。気が進まないジャッキーは、釈放屋のマックスと共に裏の計画を練り始めます。


[感想]
タランティーノ監督の原点的な作品ですね。「颯爽とした感じ」が全編通じて魅力でした。ぐだぐだとぬるーい展開が続いたかと思えば、大きく展開が動く所は時間的には一瞬だったり。あっ!ていう衝撃が色々とありました。良かったのは、安易に派手なアクションを並べ立てたエンターテイメントになっていないところ。適度な緊張感を保ちつつ、映画としてあくまで落ち着いているのはなかなか近年にはないですね。
ということで別段起伏はなく、淡々と話は進みます。それが良いんだよって意見もあるでしょうが、正直なところこの作品に関してはダルかったです。そのうえ各々の思惑を汲み取りつつなのでけっこう頭も使います。ラスト付近の同じ場面を複数視点で描くところは映像的な連続性があって良かったのですが、面白みはどこかと言われるとサスペンス映画、クライム映画にしては薄いかなていうのが印象です。タランティーノ節ではあるんですが...彼の作品が好きなら見ても良いかも。総合点は60点です。


[戯言]
タランティーノ監督は元々パム・グリアのファンだったそうです。そういうの、映画に顕著に出してくるからいいよね。タランティーノ