ファンタジア [28本目][名作4本目]

ファンタジア スペシャル・エディション [DVD]
【物語】 ★★ (2)
【演出】 ★★★★ (4)
【映像】 ★★★★★ (5)
【全体】 ★★★★ (4)
【総合】 75点


[公開] 1955年
[監督] ベン・シャープスティーン
[主演] -

[概要]
クラシックの名曲を独自の解釈で映像化したウォルト・ディズニーのアニメーション原点とも言える作品です。


[感想]
映画というよりはこれこそ作品と言った方がいいのかもしれませんが。まず、この作画量。当時の技術考えるとそれだけでかなりすごいです、今でも十分すごいです。クラシックの曲の展開や楽器の音を効果音的に見立てた映像もひとつひとつが細かくてさすがエンターテイメントを追求したディズニーだなという感じしますね。「映像表現」という言葉に関してはもうここで完結してんじゃないかってくらいの完成度です。
クラシックを題材にしているからか音に関しては特にこだわってるようで、初ステレオ映画ってだけで驚きなんですが当時からサラウンド再生を想定してたり音源についてはオーケストラでわざわざ新録していたりとマジキチレベルです。アニメーションだけでなく映画そのものにおいても歴史的な作品ですね。
ただひとつ言うとすれば革新とか実験的というのは痛い程分かるんですが、これが3時間ほど流れて映画なのか?という。もちろんこの後ディズニーからは腐る程名作が生まれてくるんですが、これ自体は映像財産的な扱いなのかなって気がします。というわけで絶対に見るべきですがあくまで映画としての見方にご注意をって感じですね。総合点は75点です。


[戯言]
最近ディズニー作品を強化して(させられて)います。でも実は見ず嫌いなところあったので良い機会かなと思ってます。