かぐや姫の物語 [37本目][映画館10本目]


【物語】 ★★ (2)
【演出】 ★★★ (3)
【映像】 ★★★★ (4)
【全体】 ★★★★ (4)
【総合】 65点


[公開] 2013年
[監督] 高畑勲
[主演] 朝倉あき

[概要]
竹取の翁はある日竹やぶで光る竹の中に女の子が入っているのを見つけます。それから、翁と媼は女の子を姫にしようと育て始めます。


[感想]
物語は至ってシンプルな竹取物語ですね。見所はやはりこれでもかという美麗な作画と落ち着いた演出でしょうか。「竹取物語のアニメ化といえばこれ」ってなるくらいの気合いの入りようだと思います。心理描写で作画の感じが変わるのもこのタッチだからこそ活きてて良かったです。終始、童話の世界に入り込めました。何気に良かったのが音響。特に効果音は作画のおかげもあってか映えた印象でした。月の使者のところのBGMとかけっこう異世界感あって好きでしたね。
とまあそこまで期待高まる感じでなかっただけに、「思ってたよりすごく良い」と相対的には思ったのですが、いかんせん童話を動かしました感は拭えず。あと、人間の生活への思いをもっと吐露して欲しかった印象。ですがかぐや姫の表現はさすがジブリと高畑監督、表現に見入れる方は見て損はないかと。落ち着いてじわりと「いいわあ」と言える映画です。総合点は65点です。


[戯言]
ジブリの新作が来年夏公開だとか!アリエッティの世界感はすごく好きなので米林監督に多いに期待しておりますです。目指せジブリの次期エース!