最強のふたり [43本目]

最強のふたり [レンタル落ち]
【物語】 ★★★ (3)
【演出】 ★★★★ (4)
【映像】 ★★★★ (4)
【全体】 ★★★★ (4)
【総合】 75点


[公開] 2012年
[監督] エリック・トレダノオリヴィエ・ナカシュ
[主演] フランソワ・クリュゼ、オマール・シー

[概要]
貧困な家庭で金に困っていたドリスは、全身麻痺で介護を必要とする老人フィリップの世話の仕事をすることになります。最初はドリスに呆れていたフィリップでしたが、障害者のように扱わないドリスの気さくさに心を許し始めます。


[感想]
ドリスの一見無茶苦茶でデリカシーのなさそうな言動が、フィリップの心を動かしていく様子がすごく感動します。脚本と演出が素晴らしい。ドリスのテンポの良い軽口が重い障害を感じさせないくらい見てる方も楽しくて、かつ2人の演技が本当に暖かみがあるんですよねー。事実に基づいた話なので脚色がかなりあると思いますが、ギャグセンスも面白い。にも関わらず、障害というものにどう向き合っていくのか、っていうテーマもしっかりと入っているのはもう素晴らしいとしか言いようがないです。
まるで恋人のように色々な場面を2人で共有していくのもまた見てて楽しい。ドリスが、悪ガキながらも優しさに溢れた青年なのでもう涙腺崩壊です。コメディでありながらシリアス、事実でありながら物語的にも面白い。名作です!総合点は75点です。


[戯言]
実はフランス映画って妙におされで苦手なとこあったんですが、この映画は全然フランスっぽくなくてむしろフランスであるのは良い効果でした。こういう映画もあるんだなー。