ニュー・シネマ・パラダイス [26本目][名作3本目]

ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 [DVD]
【物語】 ★★★ (3)
【演出】 ★★★★ (4)
【映像】 ★★★ (3)
【全体】 ★★★★ (4)

【総合】 70点


[公開] 1988年
[監督] ジュゼッペ・トルナトーレ
[主演] マルコ・レオナルディ,ジャック・ペラン

[概要]
イタリアの貧しい村に住むトトは、映画に魅せられ村の映画館に無断で出入りするようになります。最初は鬱陶しがっていた映画技師アルフレードと徐々に心を通わせ、映画技師としての仕事を教えてもらうようになります。


[感想]
観たのも今更かと言われそうな普及の名作です。一人の男の一生を子供の頃から描くという意味でここまで情緒豊かに描ける作品もそうないのでは、という程のノスタルジーに満ちた映画ですね。夢であった映画の仕事とエレナとの関係とか、アルフレードの世代を超えた友情とか、シネマ座の繁栄と没落とか、古き良き時代と人間の儚い部分を劇的に静かにここまで描いてる作品もそうそうないのではないでしょうか。
映画というもの自体と主人公の人生を比べているセリフなんかがあったりして、いわばメタ的な構造になっているのも面白いですね。中で紹介されている色んな白黒映画の中身が分かればもっと面白かったのかもしれませんがチャップリンカサブランカくらいしか分からなかった...イタリア映画なので少しテンポがハリウッドと違ったりもしますが名作です。総合点は70点です。


[戯言]
完全オリジナル版を観たんですが、ディレクターズカット版だともっと主人公は夢を叶えた人という焦点なんだそうな。編集によって話の筋が違うってどうなんと思いますがエレナとの話はあった方が良いような気もしますがね...