ホビット 決戦のゆくえ [27本目][映画館16本目]

※上映中の映画です。ネタバレご注意ください。


【物語】 ★★ (2)
【演出】 ★★ (2)
【映像】 ★★★★★ (5)
【全体】 ★★ (2)

【総合】 55点


[公開] 2014年
[監督] ピーター・ジャクソン
[主演] マーティン・フリーマン

[概要]
はなれ山に到着したビルボたち一行は、竜を怒らせてしまい竜は港町エスゴラスへと攻撃をしかけてしまいます。何とか竜を倒したバルドでしたが、ドワーフの王トーリンははなれ山で金に目がくらんでしまい、籠城してしまいます。ホビット3部作の完結編です。


[感想]
ついにホビットも完結ということで、シリーズを通して描かれる壮大な世界観とファンタジー感、そして今回は戦がメインのお話なので戦の迫力はまさに圧巻でした。あれだけの大決戦をこの世界観の中で描けるということ自体、このシリーズのなせる業なのかもしれません。トーリンvsアゾグとか緊張の一戦でしたね。
しかし点数からもお察しの通り個人的にはとても不満の残る完結編でした。CGも世界観もすごい。それは文句なしに凄いです。でも、悪く言えばそれだけです。一番引っかかったのは決戦のゆくえと謳っているのに肝心の戦が戦略もクソもないところです。映画的に見え方が良いところだけをそのままシーンにして戦っている感じ。そこに随所に挟まれる愛だの友情だの死に別れだのでじっくり時間を使う感動してくださいシーン。それがウリっちゃウリだけど、今回の明確な目的はトーリンがエレボールを取り戻すことなわけですから、決戦に勝つこと自体は結果でしかないわけですし。その辺はもういいんだよってのは前作竜の王国でもそうだったんですが、今回はほぼ決戦映画みたいなもんなので正直「なんかすごい映像で戦ってるな」で終わるわけです。
非常に残念!僕の感想は「同じ見せ方は映画6本もかけてやらなくていい!」です。前シリーズのファンなだけにホビットもすごく期待していたんですが...これが続くんならもし続編をやるとしても監督は変えて欲しいです。総合点は55点です。


[戯言]
いくらCGの技術が上がったとはいえ人間とCGの違いは分かります。なんでトーリンのいとこのドワーフは限りなく人間っぽいCGなの?レゴラスが崩れる橋から登ってくるところもプレステみたいなCGだったしその辺も今回は酷かった。