セッション【6本目】【映画館3本目】

※上映中映画です。ネタバレご注意ください。


【物語】★★
【演出】★★★★
【映像】★★★★
【全体】★★★

【総合】65点


【監督】デミアン・チャゼル
【主演】マイルズ・テラー
【公開】2015年

【良かったところ】
マイルズ・テラーJ・K・シモンズの好演でしょうね!自らの才能を信じ努力するアンドリューと罵倒を続けるフレッチャーの役への入り方がまさにこの映画の肝だと思います。音楽に対する狂気が全編に込められててグッと力が入る。演奏者の手元だけでなく、表情を際立たせるカットが目立ったのも良かったです。そしてやっぱり推すだけあるラスト!たぎる展開でした。


【悪かったところ】
教師フレッチャーのキャラの描き方が致命傷な気がします。鬼教師である理由は良いにしろ悪いにしろ色々あると思いますが、この映画ではどういうスタンスなのかあまり定まっていないように思いますね。せっかくのラストシーンなんですが、演奏に誇りを持っている人なら絶対倫理的にやらないようなことをやってますし、だからと言ってそこまでの狂人っぷりかというとそうでもない。あと、教師vs生徒という構図以外の部分は何だか不必要なシーンのように少なくともそこを見ている時点では思ってしまうという脚本の粗みたいなのも気になりました。
好演と狂気に満ちた2人、そしてラストの爽快っぷりに支えられている映画だと思います総合点は65点です。


【戯言】
実はわたくしはドラマーなのでそういう目線でも観てたんですが、なんかテンポのことばっか言ってんなーという感じでしたね。他の部分でもたくさん重要な要素はあるんですが、いちいちその辺まで突っ込ませるのは時間の都合上なんとかってやつなんでしょうかね!