龍三と七人の子分たち 【7本目】【映画館4本目】
※上映中の映画です。ネタバレご注意ください。
【演出】★★★★
【映像】★★★★
【全体】★★★★
【総合】75点
【良かったところ】
監督自身がコメディを作ったと公言しているだけあり、この監督・役者じゃなければ成り立たないギャグのセンス!老人が死を待つばかりという一見笑いになり辛いテーマも、絶妙なバランスで哀愁をギャグに変えているところは北野監督ならではでしょうね。七人の侍よろしく、それぞれにしっかりキャラ付けがなされてまとまっているのも監督の力量のなせる技。監督・脚本・編集までこなす北野監督だからこそのディレクション、さすがです。
【悪かったところ】
この映画の「じいちゃん達が昔を懐かしみ滅茶苦茶をやる」っていうの、映画としては良いけどやっぱりそれって老害として社会に迷惑をかけるってことだよね...っていう。「近頃の若い奴らは」と同じ精神。概ねコメディとして楽しめた作品でしたが、その部分は観ようによっては不快なシーンもあるなと思います。
しかしここまでの作品を日本で作れるのは北野監督くらいなもの。邦画では間違いなく観るべき映画でしょうね!総合点は75点です。
【戯言】
しかし映画館の中年〜ご年配率!会場が笑うシーンもなんかやっぱりそういうところで笑ってた感じでしたねーまぁいいんですけど若い人ももっとキタノ作品観ようよ!!