ロープ 【15本目】☆名作3本目

ロープ [DVD]
【物語】★★★
【演出】★★★★
【映像】★★★★★
【全体】★★★★
【総合】80点


【監督】アルフレッド・ヒッチコック
【主演】ジェームズ・スチュワート、ジョン・ドール
【公開】1948年

【良かったところ】
屈折した緊張感が流れ続けているまさにサスペンスの金字塔!何がすごいってずっと同じ部屋しか映っていないこと、時間的にも最後まで連続していること。言葉と演技、画の映し方で心理的な状況が色々と変化していくのが素晴らしすぎます。会話で進んでいく脚本力にも脱帽!あまりにも異様な考え方の主人公なはずが、観ているうちに共感してしまっている。しかし、最後にはきっちり目を覚まさせてくれる。ヒッチコックの技法極まれりという感じですね。


【悪かったところ】
やっぱり人一人殺しておいて捕まりたくないのであれば不用心すぎだろう、ってのはありますね。もちろんその辺が屈折した考え方と狂気のなせるところってことなのかもしれませんが。しかし映画的にどうこうみたいなことはどうでも良いくらいの名作サスペンス、映画好きサスペンス好きなら絶対観るべきです。総合点は80点です。


【戯言】
題名がロープなのって面白いですね。こういう映画を観ると、予算バカみたいにかけたり豪華なセットを使わなくても面白い映画は撮れるんだなって再認識します。